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(クテ打組成による3基本組紐 上:「外回 り」手順 下:「中通し」手順)

 

くみひも・ループ操作組紐

 

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ループ操作組 紐研究情報センター

L-M BRIC ニュ

「くみひも」と いえば組み台と錘玉を使って組む日本伝統の台組み技法がまず考えられます。しかし、日本では台組み技法が使われるようになる以前、古代から機具の助け無し で紐が非常に能率良く組める技法が行われていました。古代から伝わる組紐技法―クテ打―では組み糸を2本づつ繋いで輪(ループ)にした端を指に掛け、ある いは手に掛けて持ち、両手で交互に輪を潜らせながら綾を取って紐を組みます。正倉院の組紐はこの技法で組んだものと考えられます。中世期には百本以上の組 み糸を使った高度に発達した紐が組まれていました。それはまた平安後期に頂点に達した1領に数百メートルの威し毛を必要とする絢爛豪華な大鎧の生産を支え た技法でもありました。しかし、近代に至ってそのような技法があったことを知る人も稀なほどに衰亡し、わずかに絵画資料によって一部識者から「幻の組紐技 法」とされていました。

現栃木県大田原市に含まれる旧黒羽藩の第十一代藩主大関増業は、江戸後期に「止戈枢要」という大巻の兵学書を撰しました。私はその中に秘伝とされていたこ の組紐技法の記録を見いだして1983年に復元し、これが正倉院の組紐や中世期の数々の組紐名遺品を組んだ古代以来伝承の技法であることを、理論的且つ実 証的に証明しました。

今日、ループ操 作組紐は日本だけではなく古くは紀元前13世紀のエジプトに、また中国では周代に遡って存在した可能性が考えられています。確かな証拠としては、西漢時代 中国の雲南地方で用いられていたことがわかる青銅鋳像があります。現在の中国湖南省にあった長沙国の漢墓馬王堆から出土した絹の半手套の「千金」飾り紐も この技法で組成されたものと考える事が出来 ます。中世期にはヨーロッパ全土で用いられていました。今までに15世紀および17世紀のイギリスの記録から60を越す手順が解読され、この技法が現在 残っている技法からは思いも及ばない多様な発展をしていたことがわかりました。日本でもヨ−ロッパでも、手組紐が日常に必要とされていた時代に発達した技 術です。アフガニスタン、アイスランド、ブルガリア、コロンビア、フィンランド、インドネシア、モロッコ、日本、ペルー、ロシア、タイその他にその中の単 純な手法が今も残っていて世界で広く用いられていた技法であったことがわかります。組紐の用が機械組みで足りるようになって消滅したものでありましょう。

親指を除く8本 の指に掛けたループをあやつれば、色々な表情を持つ数々の組紐が楽にきれいに組めてきます。この技法を生み出した人間の知恵、手と指の働きに改めて感動す る一瞬です。人類の無形文化財の一つに数えてよい技法として、その復元と伝承に努めています。

 

私は米国に常住 していますが、この技法の再興と伝承を願って、毎年秋の1−2ヶ月間に日本で講習会を開催しています。受講を希望される方は御連絡下さい。

 

ループ組紐の作 品例

 

1 クテ打基礎技法で組める組紐 4種

 

2 2 色角組応用 ブローチ       

 


 

 

 

 

 

例3 2色2人組柄だし(イギリス)

 

例4 トルマッシュの組紐例3種

 

 

クテ打による中 世組紐復元模作のための試作 その1

中尊寺蔵藤原秀衡 棺中出土の紐 平安時代 72要素4連角組

大阪四天王寺蔵伝 聖徳太子の懸守紐 平安時代 132要素6連角組

熊野速玉大社蔵両 面亀甲組紐 室町時代 144要素8連角組

奈良長谷寺蔵桐薹 文繰締緒

京都知恩院蔵伝導 大師立像胎内納入紐 鎌倉時代

厳島神社蔵平家納 経巻緒 平安時代 

 

 

 

クテ打による中 世組紐復元摸作のための試作 その2

京都知恩院蔵伝導大師立像胎内納入紐

紀州鞆淵八幡宮蔵神輿の揚巻 平安時代

奈良春日大社蔵いかけ地かたばみ文兵庫鎖の太 刀の佩緒 鎌倉時代

 

『日本組紐古技 法の研究』 木下雅子著 京都:京都書院、viii, 359 pp. 1994. \30,000

『展覧会 2004「ループ組紐への招待」図録』 木下雅子・武田春果編纂、IV、88 pp. 2005. \3,500.

 

  

 

上のルー プ組紐に関係する木下雅子の著書の購入を希望される方は下記まで御連絡下さい。

連絡先 〒 240-0111神奈川県葉山町一色2149-5 武田由利子

       ☎・fax: 0468-75-1240、e-mail:yuriko@aol.jp

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