L-M BRIC News No. 9 日本語版               05-10-2006 ©
        米国ニューヨーク州イサカ市ウィンスロッププレイス5番 地
        ループ操作組紐研究情報センター
        創立者・編集者 木下雅子(Masako Kinoshita)
        電話・Fax (607) 257-0886: E-mail mkinoshi@twcny.rr.com
         
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        L-M BRIC NEWS


        ループ組紐技法 またまた新発見!
        インドネシア、スラウェシ島サッダン・トラ ジャで (註1)

        トラジャの組紐/ループ操作技法(2)
        サッダン・トラジャ
        2005年8月28日-9月10日、12月8日ー29日調査
        日下部 啓子

        1. 研究の概略
        ネネを探して
        サッダン・トラジャとはサッダン川上流域に位置するタナ・トラジャ県に居住するトラジャ人の民族学上の呼称である。石灰岩の白い岩肌が露出するこの山岳地 帯は容易に外からの侵入を許さない自然の要塞を形成している。現在ほとんどの人々がキリスト教やイスラム教に改宗したとはいえ、土着宗教に基づく儀礼や慣 習が依然強く残り、現在も多くの水牛を供儀にして盛大な死者祭宴が行われ、伝統家屋トンコナンの建立も盛んである。トンコナンには先祖伝来の美術・染織品 が今でも保存されている。ループ組紐に関してはその技術は消滅寸前で、技術を持つ人もかなりの高齢に達している。私の調査行はネネを探して村々を訪れる旅 である。(註2)

        調査の経緯
        2005年8−9月の調査は、観光客の訪れる「織りの村」がある北部サッダン地域と、土着宗教が残存する東部地域の二ヶ所を選んだ。北部ではシリバッグの 紐をループ操作で作る技術がわずかに残存していた。(註3)東 部では「祖先への供養儀礼」の最中、今でも組 紐を行うことの出来る女性を発見した。12月は南部に赴き、土着宗教の葬儀の中で執り行われる泥染めの儀式を記録し、さらに葬送頭巾と鉢巻(ポテ)の技法 及び習俗との関連について調査を行った。
        本稿ではシリバッグに関連する調査を中心にまとめて報告する。ポテに関しては調査中で発表は別の機会に譲る。

        2.サッダン・トラジャのループ操作組 紐の特色
        使用法 
         サッダン・トラジャにおけるループ組紐技法の用途を概観する。第一に葬送儀礼で使用されるポテが挙げられる。女性用ポテ頭巾は本体は平織で裾に精緻で複 雑なスリットが置かれているが、その先にループ組紐の長い房が多数垂らされる。鉢巻形の男性用ポテはループ組紐を環状に成形したもので、その技法と態様は 変化に富んでいる。第二に生活・儀礼用具、ビーズの装飾品の一部としてループ組紐は使用されてきた。その代表的なものはシリ・バッグの口紐、肩紐である。 またトラジャ固有のビーズの装飾、カンダウレにも組紐は使われ、重いビーズを中央部で支える役割を果たしている。
        Kandaure(写 真 1  カンダウレを着て、親 族による葬送行列を導く女性。背中に装着しているビーズ組物の垂れを両肩から前に回し、3越平織組織網代に組んで胸前を閉じている。手に持っているのは儀礼の一部として 噛みタバコ(シリ)をすすめるための儀礼用セット。サッダン・トラジャP村 葬送儀礼にて 日下部啓子撮影  2000年10月©)



        生活用具では男性が日常持ち歩く短刀ラッボッ、あるいはご飯袋カピペなどの提げ紐にも使われた。第三に衣装の襟、袖口、前立てにループ組紐は装飾的に付け られた。これはママサでも見られた用法である。

        技法と呼称/基本三操作 
        ママサ同様に、サッダン・トラジャでもループ組紐操作はマンカッビッmang kabi と言われる。実際に技術が消滅しつつある現在も、 中年以上の人の多くは幼い頃、マンカッビッを見た記憶を持っている。個々の技法をさす呼称は次の通り。
        ・角組  マンカッビッ・カレブ  (kalebuは丸という意)    ママサと共通
        ・平組  マンカッビッ・パッピパン (papipangは平なものという意)ママサと異なる
        ・二本同時 マンカッビッ・ディピアック (dipiak は二分されるの意) ママサと異なる

        これらの用語からも、サッダン・トラジャにおいてはママサと同様、5ループ使用による三種の基本的なループ操作が行われてきたことが分る。

        サッダン・トラジャの二人組操作と9ループ
         さらにサッダン・トラジャでは2人組でループ操作を行うことをマンカッビッ・シタドアン mang kabi sitadoan と言 う。トラジャ-インドネシア語辞典によると、次のように記されている。 「二人によって行われる組紐で、一人からもう一方の人へ交互に指の中の糸が与えら、そして受け取られる」(註4)

        上記の用語の証拠に加え、2人組・ループ組紐が行われていたという多くの高齢者の証言がある。又12月村々で見た2連角組の技法が使われたポテは10点を 数え、内6点のポテは明確に9ループが確認された。(残り4点もその可能性が高い)このような2連角ループ組紐、葬送鉢巻ポテの広域に及ぶ残存から、サッ ダン・トラジャにおける2人組ループ組紐の技術は、葬送の習俗と密接に関連して発展してきたのではないかと推察される。さらに今回収集されたシリバッグの 口の平紐にも「9ループ」の要素を見出した。(後述)他方、ママサ地方における2人組2連角組には10ループが使用されていたことは、第8 号ですでに報告した。歴史的に深い繋がりをもつ両地域において、このように2連角組の「使用ループ数」が異なることは特記すべき事柄であ る。
        l-m lace
        さらに前立てに「3人組15ループ、レース様組紐」の付いた上着が一例がある。(註5)これはサッダン・トラジャのループ操作組紐の技法の 広がりを示している。







        (写真2 前立て部分が三人で組まれたレース様組紐15ループ/上着の一部 日下部啓子 撮影 © 2005)





        3.ループ組紐によるの巾着紐の工夫

        研究の経過 
        pouch for kandaureマ マサ、サッダン・トラジャ両地域でこれまで収集された多くのシリバッグの口には平紐が縫い付けられている。その場合平紐の組み目に細い角紐が直に通さ れ、巾着の開閉と口の補強の役割を担っている。
        (写真3a)カンダウレkandaureを入れる袋(紐イグサ、本体パイナップル繊維)/サッダン4畝平紐、「組目」を広げて紐が通されている。日下部啓子撮影 © 2006

        silibag 4-ridge ranterante昨年のママサでの調査報告には口紐の中心にスリットを開ける技法を記録した。本年サッダン・トラジャでは、さらにそれ と組み合わせて肩紐にも工夫が見られ た。現在もそのシリバッグは小規模で生産され売られている。


        (写真3b)口紐にスリットがあり、片紐に工夫が見られるシリバックの例 
        日下部啓子撮影 © 2006

        2005年8-12月の調査で北部S村で3名、東部B村、南部S村、南西部P村では各1名、合 わせて6名の女性からシリバッグの紐の同様の手法を記録することが出来た。ママサではカード織りの紐が組紐にとって代わったためか、このようなループ組紐 の仕組みは筆者の収集品には見られない。(註6)

        巾着紐の工夫
         噛みタバコ(シリ)の風習が根強く残るトラジャでは、セプッと呼ばれるシリバッグは必需品であり、儀礼 で欠かせない女性の 持ち物でもある。現在町で売られているセプッは簡素な作りだが、本来セプッは緯紋織の袋にループ組紐が取り付けられた。このようなセプッは「織りの村」と して観光で知られる北部サッダン村で伝統的に作られてきた。この一帯でネネM、ネネAそしてネネB等3名の組み手を確認した。前の二人は半日かけて、熱心 に 技を披露してくれた。
        nene A demonstrates (写真4  穀倉の 露台で孫の補助で組紐の実演をするネネA 日下部啓子撮影 © 2005)

        このセプッに付けられる組紐はババ・セプ (セプの口の周囲に縫い付けた紐通し用の平 紐)とウラン・セプ(セ プの提げ手の紐)の2つで構成される。前者は5ループによる4畝の平組紐であるが、規則的に2畝2本同時組を3目ほど挿入することによって、紐通し用のス リットが作られる。ママサの「ランテ・ランテ」と呼ばれていたスリット入り平紐はこれと同じ技法で作る。技法については第8号Nene M made this.「ママサ編」を参照された い。肩紐は肩に掛かる中央は角組又は平組で、両端は2畝二本同時で組まれ二股に分かれている。袋の口ババ・セプのスリットにこの二股の紐を袋の両端から通 し、巾着袋ができあがる仕組みである。






        (写真5 ネネ
        Mの美しい手作りのシリ・バッ グ,織り、ビーズ組み、ループ組み紐全て彼女の手になる 日下部啓子撮影 © 2006) 

        ここにトラジャにおけるループ組紐の機知に富んだ利用法が見られる。しかしこのような技術も若い人達に後継者がないのが現状である。


        4.赤い菱文様のループ組紐のついたシ リバッグ

        シリバッグの形状
        口に赤い菱形の文様のある組紐がついた小さなシリバッグを入手した。
         本体の袋は生成り木綿で織られ、その平織地の緯糸方向に畝が見られる。このような凹凸のある布はトラジャではバンバンと呼ばれ昔から好んで作 られた。肩紐 にはパイナップル繊維が使われ5ループ使用、先述のS村のシリバッグ同様の作りである。山に自生するパイナップル繊維はこの地方で古くから利用されてき た。
        silihbag with red-white babasepu






        (写真6a 赤の菱文様のある8畝の平紐が縫いつけられた小さなシリバッグ 下の紐は筆者とトラジャ人女性、Lさんとの2人組による復元 
        日下部啓子撮影  © 2006

        問題のバッグの口に縫いつけられた紐は赤く染色された木綿とパイナップル繊維でできている。これまで見られた口紐が4畝であったのに対し、これは8畝 から成る。袋の片隅に紐の両端のループが残っていて、調べると共に4ループの赤、5ループの生成りが数えられた。 
        このループ端の残存、スリットの入った平組の口紐に角組と2本同時組の肩紐を両側から通すという典型的な方式、この2点からループ操作組紐であることは確 実である。
        また私の調査の限り、これまでトラジャで「ループ手操作」の事例は見つかっていない。従って指操作2人組で9ループの紐が製作された可能性 が高い。

        菱文様8畝平紐の再現
        すでにP村で村人と行ったポテの2連角組の組み方の実験的試作と日本で学んだこと等を手掛かりに上記の仮定を設定し、宿のスタッフLさんの協力で翌日この 平紐を再現した。Lさんはループ操法を全く知らない若いトラジャ人である。
        8-ridge babasepu
        (写真6b 古いシリバックについているる穴あき菱文様8畝平紐とLさんとの合作の穴あ き菱文様8畝平紐 
        日下部啓子撮影 © 2006)

        この紐は「基本部」と「紐通し部」からなる。基本部は「9ループの8畝平組 紐」である。各自が「5ループ」と「4ループ」を 持ち、一方が中央の4畝の平組を、他方は2畝2本同時平組を行う。後者の片耳の1畝がそれぞ れ前者の平紐の耳に連結され、その結果8畝の平紐が出来上がる。スリットのある紐通し部は赤の菱文様の斜行線が中央で交わった時、すなわち赤の4目が中央 にくる個所でこれまで行っていた閉じる操作を開く操作に変える。(註7) つまりこの個所で は2人の組み手が組む2対の2畝2本同時組が連結された構造を示す。全体にみると8畝の中央に紐通し用スリットが所々開けられている形状である。(技法解 説参照)
        ここで9ループ使用の場合の連結では「5ループ持つ組み手」の組む操作が終った後、1ループが他方に渡される。従って「4ループ持つ組み 手」は常に相手が組み終わるまで待たねばならない。これに対し「10ループ・2人組」では同時に組む動作が進行し、2ループが同時的に交換される。両 者の相違は、前者では時間が多少かかるが、連結された部分の越数が左右2・2と均一になるが、後者では3・2になる。
        以上述べたこの口紐の諸要素はサッダン・トラジャで初めて見いだされ、報告されるものである。この技法は諸処鑑みて、同じ9ループで2連角のポテの伝統的 製作の流れの中から生まれた可能性が高いと言える。しかし今のところ確証は得られていない。

        さいごに
        古い美織品が散在するトラジャの地は「天然の博物館」の観があるけれど、目指すものに出会うことは容易なことではない。多くの人々の協力は勿論であるが、 チャンスを探して村々を足繁く訪れることが肝要である。しかし文化財を見る調査者の目が何より大切だということをこの一年痛感した。L-M BRIC ニュース編集長木下氏の日頃の御教示、御指導に心より感謝申し上げる。

        トラジャの染織文化についての参考文献:
        1.日下部啓子著作:
        『染織α』掲載 241号 2001年4月/ 243号 2001年6月/ 253号 2002年4月/ 255号 2002年6月/ 265号 2003年4月/ 267号 2003年6月/ 269号 2003年8月号
        TWIST 掲載 Fall 2002/ Spring 2003/ Fall 2003/ Spring 2004
        2. R. J. Holmgren and A. E. Spertus, Early Indonesian Textiles from Island Cultures: Sumba, Toraja, Lampung, New York, Metropolitan Museum of Art, 1989. 
              
        トラジャに関する民族学的著作参考文献:
        Hetty Nooy-Palm, THE SA'DAN-TORAJA, The Hague: Martinus Nijoff, 1979.
        山下晋司 、『儀礼の政治学』、東京:弘文堂、1988. (絶版)
        山下晋司、「サダン・トラジャ族の死者祭宴-ネ・レバン氏の場合」、『季刊民族学』第8号.  
        鳥越超憲三郎、若林弘子、『倭族トラジャ』、京都:大修館書店、1995. 


        編集者蛇足:2人組を組む場合、1人組のループ数を各自が手に持って組み、連結することは 自然な発想であ るが、連結される耳の2畝の一方の越数が1本増えるという組織不整ができる。
        組み手がそれぞれ1人組と同数のループを持って協働する2人組技法は15、17世紀のイギリスの記録にあるが、その現行例は昨年まで報告されていな かった。日下部啓子さんは、昨年春の調査紀行でインドネシアスラウェシ島ママサでこのような2人組が現行されていることの世界で初の採録を 本ニュース第8号に発表された。

        2人組で起るこの連絡畝の不整はループ数を9本、つまりループ数5 x 2 -1にすることで回避できることは容易に考えられることであるが、これまで記録に登ることがなかった。日下部さんは、2005年夏 及び初冬の調査で同島サッダン・トラジャに9ループの2人組があったと言うことを、住人の薄れた記憶と、購入された9−ループを使っ た古いポテにみられる2連角組やシリバッグの口紐の平組紐から確信を得て、その技法を考案された。即ち、9ループを使う2人組が実際に使わ れていたことを採録の調査を通じて発見されたのである。この連結法は当然、この地で使われているl-m技法、即ち指操作第2法を使うものである が、第1法にもそのままで適用できる。(註8)
        サッダン・トラジャの民俗と9ループ技法の関係ーー一般的にに考えて、綾織組織平組紐の組織の数箇所に不 整があるということ にはどれほどの意味があるであろうか。サッダン・トラジャの場合、それはいずれにしても実際的な問題は殆どないように思われる。あえてループ数9(奇数) の技法が用いられていることには、日下部さんが示唆されているように、サッダン・トラジャの奇数にこだわる民俗とのかかわりも考えられる。
        L-M技法で整綾織組織平組紐を組む方法ーー9ループ連結法を更に押し広めて、多数の組み手数で2畝平組 紐2本同時手順を連結すれば、要素数21の2越、25の3越の整組織綾織組織平組紐などが組める。従って整組織綾織組織平組 紐の古資料が出現した場合に、整組織であるからl-m技法で組んだのではないとは言い切れないのである。しかしその場合、この方法と中軸の 一方に越数1の不整ができるが半数の組み手で組める平組紐の組技法のいずれが実技として採用されるかには、技術以外の諸条件が介入することを考慮に入れな ければならないであろう。




        デンマーク国立文書館所蔵の裁可書に見 られる組紐
        組紐研究家 ジョイ・ボウトルプ
        Sctoch-Damish document

        写真 7 スコットランド王ジェイコブVI世とデンマーク王女アンとの結婚契約の裁可書表紙 
        Photo: Joy boutrup
        © 2005



        中国7−9世紀の青海省吐蕃墓出土履物 に見る組紐
        ル−プ組紐

        ノエミ. シュパイザーさんから、ニューヨークのメトロポリタン美術館(MMA)で開催された'China: Dawn of a Golden Age, 200-750 AD'展 (2004/10/12-2005/1/23)に出展されていた青海省都蘭県熱水郷吐蕃墓出土(1983) の刺繍履物(7−9世紀)に用いられている組紐がL-M組紐のホールマークである不正規組織組紐かも知れないとの知らせがあった。(註9)資 料は足首部を青地に黄色の文様を織りだした綾組織経錦、足の甲部分を菱文の赤綾織地に黄青緑の色糸で花紋を刺繍、足裏は黄色絹に黄色の直線文様を刺繍した 美麗なもので室内履きであろうとされている。足の甲の尾根に当たる部分と踵の接ぎ目が組紐で覆われている。2枚の布片の接ぎ目の補強と装飾を兼ねた組紐の このような利用法は、多くの文化に認められる。紐は細かい針目でまつりつけられていて、紐の裏面は到底覗きようが無い。MMA でこの展覧会に関連して行われたセミナーで、MMAテキスタイル保存係佐藤みどりさんがこの組紐組織を「要素数5の組紐で、対になっ た糸が中2畝に1越1沈で組織されているが、耳部分では1本である」と報告されたとのことである。
        この会に出席しておられたM. Sondayさ んは、この「おかしな」紐組織の特徴を耳に留められ直ちにシュパイザーさんに問い合わせの手紙を出された。(註10)ソンデイさんのスクープである。シュ パイザーさんはこれを不正規組織組紐(UO)の特徴と関連づけ、最も基本的な2種のUO組紐のサンプルを佐藤さんに送って再確認を要請した。その結果は、 観測では非常に似ているが、2種のうちのいずれであるかは見分けられなかったという返答であった。
        要素に色糸が使ってあば、要素数の確認はそれほど難しいことではない。ただし、もしこれが本当にUO組紐であったとすれば、要素数は10であって、5とい うことはない。しかし、中畝には個々の組目に2本の要素が通っているのに、外畝では1本であるということは、2本目の要素が紐の裏側に廻って表面からは見 えないUO組織に共通し、もしそうであるとすれば表に見える平組紐が5要素組紐と判断されることは止むを得ないであろう。
        この資料がUOであったことはほぼ確かではないかと思われる。残念なことには佐藤さんの報告はその後MMAから発表されていないため、第3者が検証するこ とが出来ない。
        この資料がUOであったとして、基本2種のいずれであるかが判らないだろうか。更に主要指操作技法2法(第1法(A字型組口)、第2法(V字型組口))の いずれを用いて組成されたかかが判らないだろうか。現在判っている限りでは、おおまかに言って第1法は西、第2法は東というl-m指操作技法の地球上の分 布に偏向が認められるので、東と西の中間に当たるこの地方での如何が特に関心が持たれる所以である。
        中国からは、雲南省江川の李家山青銅器博物館にループ操作で組紐を組む西漢時代(紀元前一世紀)の青銅鋳造像があることのニュースは渡部順子さんからいた だいき、編者自身も観見した(ニュース第1号、第3号)。また編者は北京近郊大葆台漢代古墓出土斜行トワイニングレース様布のL-M技法組成の可能性を指 摘している。(註11)更に小 村真理は、詩経中の2編の詩に出てくる「執轡如組」と言う表現にもとづき、詩経が成立したとされる紀元前4世紀頃の馬車の御 者の姿を秦始皇帝陵出土の「六轡(りくひ)」と呼ばれる4頭立ての馬車を捌くテラコッタの御者像に比定すれば、それから連想されるのはまさにL-M組紐の 作業中の姿ではないかと提唱している。しかしこれらの資料からは実際にどのようにして、どのような紐を組んだのかの情報は出てこない。
        青海省出土の上履きの縁飾り組紐は時代は下がるが、非常に保存状態のよい組紐実物資料であることで一線を画す。更なる調査により詳細が明らかになることを 願うものである。

        なおこの資料は、東京・森美術館、甲賀市・ミホミュージアムで2005年間に、太宰府市・九州国立美術館で06/1/1-4/2に開催され、更に宮城多賀 城市・東北歴史博物館(06/4/15-6/18)で開催中の、
        「中国☆美の十字路」展に出展されている。


        エクアドル及びエチオピア のL-M 組紐

        南米エクアドルの原住民、シュアーのループ操作組紐についての記録が「シュ アーの世界=MUNDO SHUAR」と言う1976?に出版された本にでていたと、数頁のコピーを極く最近シュパイザーさんからから頂いた。(註12)
        7本かそれ以下の数のループを指に掛け行う。長い紐を組むには 1人が組手、もう一人が打ち手の
        2人で組み、短い時は足の親指を支柱にして組頭をかけて1人で組むことが図示されている。
        挿図の一つには、「掌を向かい合わせにして人さし指で操作する」、即ち、ループ指操作第1法(A型組口 法)で、 移動ループの上糸を掬い取る組み方が示されてい る。手順 が不正規組織組紐 UO No. 1(「開」)であるこ とがわかる。
        l-m in EcuadorL-M in Ecuador左 図 不正規組織組紐UONo. 1の組み方解説にはループ数7本とあるが図は少し曖昧で6本しか見えない。7(6)本のループを左手の人挿しLa、中Lb、(薬指Lc)、小指(Ld)、 右手中Rb、薬指Rcにかける。
        掌を向かい合わせにして構え、右手の人さし指RaをRbに掛かル−プ rbの中に通し、続いてlcの中に通 し、lcを引っ掛けて、rbの中を通して引き抜 く。lcがRaに移動する。(原典 p. 17 より転写)

        シュパイザーさんからは更に、30年来の生徒でチューリヒの民族学博物館の保存係をしているキャスリン・コーチャーさんから「エチオピアのミネリク2世皇 帝(1889-1913)の豪華な衣装に付属する濃紺(藍染め?)の首飾り紐がループ組紐であることがわかった」との知らせが伝達された。
        紐は4畝筒状組紐(角組)で、端に5本のループが残っており、金属製 の飾りがついている。博物館はこのような首飾りを全部で6本所有しているとのことであ る。
        アフリカ大陸の北部、地中海の沿岸続きにL-M技法が報告されているが、更に東寄りにも見いだされたのは、技法の広がりを見せるものとして興味深い。


        「小桜韋威鎧」復元における組紐製作
         西岡甲房組紐担当 西岡千鶴(註13)

        山梨県甲州市塩山の菅田天神社に伝わる国宝「小桜韋威鎧」は、甲斐の武田家に伝わった重宝で「楯無」とよばれる大鎧である。この鎧は平安時代の部品を使っ て鎌倉中期頃に仕立てられ、さらにその後たびたび修理や改装がなされたものと考えられている。今回、山梨県立博物館の展示品として、鎌倉時代中期頃の姿を 復元するという方針で西岡文夫が製作を依頼された。その鎧のために耳糸のほか緒所一式をクテ打ち技法で製作した。
        Kozakura kawaodoshi yoroi
        (写真8 復元「国宝小桜韋威鎧」 写真 西岡甲房 提供 © 2005)

         
        原品の鎧には、平安、鎌倉時代の組紐類は一切残っておらず、現状では耳糸は韋紐が通っているがこれは当初のものではない。江戸時代後期に編纂された『集 古十種』にこの鎧が描かれているが、その中でわずかに1箇所耳糸を描いた部分があり、6畝の幅で赤、萌黄、白の三色で市松模様のように組紐が描かれてい る。しかし6畝の組紐というのはごく稀であり、中世甲冑に使われた例はない。平組紐を鎧の小札の穴に通すときには、紐の表面を畳むように湾曲させるため、 穴と穴の間隔が短い場合は丸まった状態になり、6畝の紐に見えて実は8畝の亀甲組だったということがある。また、鎌倉時代から室町時代まで、甲冑の耳糸は ほとんどが亀甲組でもあるので、今回の復元でも亀甲組とした。なお、 畦目は赤革で当初のものである。
        組みは、クテ打技法(ループ操作技法)で組んだが、この技法では、片表亀甲組紐の組 成法として3通りの方法が可能であるとされている。(註14)亀甲組紐今回は、その中の4層 構造4連角組として組んだ 後、中心から開いて2層8畝の紐とする方法を採った。



        (写真9 上 クテ打の亀甲組紐の組み方3種中の4層構造4連角組として組む方法で組成 した片表亀甲組表面  中 同 裏面  下 茜染角組
        写真 西岡甲房 提供 © 2005)
         
        鎌倉時代から室町時代を通して、亀甲組柄の組目の重なり方は、ほぼ同じパターンである(三十数例のうち9割以上)。そのとおりに組むには、クテ(ルー プ)を遣り取りする順番が大事となる。横一列に連結した4連角組の方法では、クテの動きに無理があり、また組紐の断面が台形になってしまうが、このような 紐は遺例では見たことがない。それに対して、片表亀甲組を2本同時に組成する方法と、4層構造4連角組として組む方法があるが、どちらもクテの動きに不都 合は感じられず、紐の断面はきれいな長方形になる。ただし、2本同時に組む方法は組み進むに従いそれぞれ上下に離れていくので、同じ調子でヘラ打ちするの が難しい。今回は製作日数が短いこともあり後者の方法で製作した。また、一人で製作せざるを得ないために専用の組台を製作した。(註15)

         袖の緒、総角など緒所はすべて江戸時代の後補なので、鎌倉時代の甲冑によく使用されている角組とした。袖の緒は14条でクテ打技法で組んだが、兜緒、総 角などは太い紐なので歪みやすく、また一人で組んでいるため調整が難しいので12条で丸台組みとした。
        使用した絹糸は、亀甲組には「青熟交配種」という特殊品種を使用した。繊度が細く、日本の中世期に使われていたものに近いと思われる。しかしこの繭は量産 が難しく入手が困難なため、緒所は「現行品種」を使ったが、いずれも国産の座繰り糸である。染色は、赤が六ツ葉茜染め、萌黄は藍染めに黄檗を染め重ねた。


        近年の調査のうちのl-m関係ニュース 覚書
        フリーダ・ソーバー (註16)

        1.西暦紀元5-7世紀のものとされる中央アジアの小袋に3本のループ組紐がつていた。個人の蒐集品のため、写真も調査記録も披露できな い。
        2.アントワープからそう遠くないリアの修道院で開催された展覧会で、蝋印章を溶接したL-M組紐がついている文書を見た。展示品の中で最 古の文書はリアの市立公文書館が保管している1253年にカンベリーの僧正からリアに送られた文書。蝋印章が1箇ついた赤茶色の双糸絹糸、端にループは 残っていないが、はっきりと要素数が10とわかる、普通の5ループ不正規組織組紐である。
        3.ベルギーのTurnhoutとTongerenの中世期から伝わるl-m組紐を、ボウトルプさんと見に行って、1980年代に中止していた Tongerenの資料の問題を、彼女が解決してくれた。(編註・ボウトルプさんからの最近のメールで、まだ問題が残っているので近く出かけるついでにも う一回見に行ってくるとのこと。)
        4.北アフリカで採録でしたモロッコとチュニジアでのループと徒手組紐技法の使用の記録は、1990年初頭のロスアンジェルスであった TSAのシンポジューム議録に載っている。
        5.最近、中世期の小袋に、ボウトルプさんがフレデリックIII世の部屋着、シオンの論文に記述している多数組のl-m組紐と 同じものがついているのを発見した。
        6.ギリシャの古い織物の本に女性が2人でl-m技法を使って1本の紐を組んでいる挿し図を見た。何が書いてあるのか調べたら知らせる。
        7. トルコの裁縫教科書にもl-mの絵を見つけた。その内にコピーを送る。

        編者蛇足:ソーバー さんの地道な研究と探索で、中世ヨーロッパ,現代北アフリカ及び中近東でのループ組紐使用の跡付けが確実に広がっている。トルコにはl -mがある、しかももしかすると手操作のクテ打に類するものがあるのかもしれないと編者はかねてから予想しているが、裁縫教科書にはどのようなものがでて いるのだろうか、コピーが送られてくるのが楽しみである。


        シンポジウム報告
        執轡如組―ひ(手綱)をとることそのごとし―組紐古技法 を語る
        (財)元興寺文化財 研究所 小村眞理

        期日:2005年10月30日(日曜日)
        場所:奈良市男女共同参画センターあすなら
        主催(財)元興寺文化財研究所/(宗)元興寺

        シンポジウムは上記主催者が共催する秋季特別展「執轡如組―ひ(手綱)をとることそのごとし」を補充するものとして開催された。加えて スイスから来日頂いたシンポジュームの講演者の1人ノエミ・シュパイザーさんによる組紐の構造を理解するための集中コロキウム(参加者 12名限定)が翌31日に行われ、両日とも参加者全員にとって貴重な機会となった。さまざまな立場から古来組紐製作技法に興味を持つ人々の集まりとなった ため、講演の最後に行った討論では有意義な意見交換を行うことが出来た。
        symposium 1
        シンポジウムの中心となった木下雅子先生の業績は論文として刊行されており専門家の理解は得られているが、今回のよsymposium 2うな講演という形式によりはじめて内容 を理解できたとの評価もある。今後も周知され、然るべき評価を得るためには、このような機会が必要であろう。


        (写真10a、b シンポジュウム会場風景 © 2005 L-M BRIC News)


        東アジアという視点からは、この技法が中国の周代まで遡るものであることが詩経の2篇の詩から推察できるが、その当時の生活や文化について知ることは、中 国文明の深く幅広い影響を受けている日本文化の理解に自ずと繋がることが、石川三佐雄先生の御講演で指摘された。このような組紐製作技法のことは中国でも 知られていないとのことであり、今後先生のご活躍の場でもある中国でもご紹介くださるようお願い申し上げた。

        一般の方々を始め古技法伝承者も含む、伝統組紐・古組紐・染織・甲冑などの研究・製作・指導・保存修復など携わる作家、技術者、美術館・博物館等の学芸 員、遺伝資源研究者など、全国各地から約70名の参加があった。講演者のボウトルプ(デンマーク)、シュパイザー両先生(スイス)の他に、ベルギー、アメ リカからの参加もあり、組紐はもはやマイナー分野とは言えないのではないかと感じられた。元興寺境内にある総合収蔵庫での特別展には、10月30日から 11月13日までの会期中3500人以上の入場があった。
        この度の、国内でおそらく世界でも初めて開かれた、組紐の製作技法に関するシンポジウムは、無事成功を収めることができた。参加者の方々から、このような 機会に対して感謝しているとの言葉を頂くことが出来、主催者として大いに励まされた。
        シンポジウムに御参加頂いたすべての方々に、この場を借りてお礼を申し上げたい。
        このシンポジウムは(財)野村国際文化財団の助成を受けて行われた。また、日本織物文化研究会にご後援を頂いた。

        なお、期日は未定だが来2007年には栃木県大田原市黒羽町芭蕉の館で、木下先生の御講演と講習会の開催が内定している。芭蕉の館には、古技法解明の手が かりであった「止戈枢要」が所蔵されており、この貴重な技法の存在を知らせ、伝えるのに相応しい縁の地である。


        イラスト L-M 組紐技法入門シリーズ
        技法の基本:
        技法の基本II: 第9回:
        8-ridge babasepuインドネシア・スラ ウェシ島のループ組紐
         シリバッグの口紐と提げ紐4畝綾織組織平組紐
        9ループ・サッダントラジャの2人組
        シリバッグの口紐8畝綾織組織平組紐

        ループ操作組紐を記録 するためのしおり
        これはたまたま、ループ操作組紐を知っている人にであったときに、記録を取るための要点のリストです。記録が取れたらセンターまでお知らせ下さい。

        †L-M 組紐関係出版物
        単行本/カタログなど
        既刊: TAK V BOWES DEPARTED: A 15th Century Braiding Manual Examined, by E. Benns and G. Barrett, Soper Lane, 2006.  これはシュパイザーが解読したトルマッシュ家の秘伝に並んで中世期手稿として知られる大英図書館所蔵のハーレイ2320中の第4稿である15世紀ループ操 作組 紐技法の記録を讀解しマニュアルとして編集出版したものである。125頁、モノクロ図版、挿図多数。
        URL: http://www.takvbowes.co.uk
        04 exhibit catalog
        『展覧会2004「ループ組紐への招待」図録』木下雅子/ 武田春果編 総94ページ、カラー写真 109、白黒写真 31、挿し図9, 展覧会の展示品を基にしてループ組紐の基礎を解説する。価格?3,500送込み。連絡先〒240-0111 神奈川県葉山町一色2149-5 武田由利子 Tel/Fax 0468-75-1240・振替口座 00360-3-4745 口座名義 木下雅子。


        Gangoji-ten catalog『平 成17年度秋季特別展「執轡如組」図録』 編集発行(宗)元興寺/(財)元興寺文化財研究所 カラー/白黒写真、挿し図多数、
        内容:小村真理「執轡如組ーひ(手綱)をとることそのごとし」、井上美知子・小村真理「出土資料に見られる組紐」、N. シュパイザー「組紐製作技法と経路図の紹介」、木下雅子「日本の組紐古技法「クテ打」の復元について」、J. ボウトルプ「デンマークの国立文書館の裁可書に見られる組紐」、木沢直子「詩経に詠まれた「クワ」、志村明「南宋時代の絹生産について」、宮崎明子「『延 喜式』の茜染めについて」、佐々木良子、佐藤昌憲『染料の化学分析について、計9論文を掲載する。価格?1,000 〒 630-8392 奈良市中院町 11 Tel 0742-23-1376 Fax 0742-27-1179 
        定期刊行物
        予告:L. Swales and H. Blatt, 'Towards a categorisation of multiple-strand bookmarkers: a study of passementerie hidden in books,' Medieval Clothing and Textiles 3: XXXX, 2007 出版予定。中世期から近代初頭にかけて最古の例は11世紀に遡る、ヨーロッパの書籍に取り付けられたループ組紐を含む27本の「しおり」についての詳細な 調査の報告。
        既刊:木下雅子 'Two-person Loop Braiding Procedures Converted for Working Alone'=2人組を1人で組む組み方, Strands, Issue 12, 2005.
        L-M BRIC ニュースの新URL:http://www.lmbric.net
        †ループ操作技法関係の活動:
        予告:
        (2007年11月12-16 日)第1回組紐国際会議が京都工芸繊維大学伝統みらい研究センター主催で計画中です。基調講演、セミナー、実習、実演、展示、見学ツアーなどが予 定されています。セミナー、実習、実演、展示などの参画募集には、ループ組紐の人たちも積極的に応募されることを期待します。連絡先: 多 田牧子 〒191-0032 東京都日野市三沢 2-6-44-203
        電話042-592-7767, Fax: 042-593-3204
        講演予定:L. Swales, "No Ground to stand on: three-dimentional needlewrought passementrie, 15th-17th centuries." at Kalamazoo Int'l Conference on Medieval Studies, May 2006.

        (2005年3月より2006年3月まで)
        制作:西岡千鶴 菅田天神社蔵小桜韋威鎧の組紐 山梨県立博物館依嘱により復 元製作 緒所ー茜染めの14 条角組、耳糸、繰締 め等ー茜、萌黄(藍と黄檗)、白の56条片表亀甲組の製作。いずれも現品は残っていないので推定復元です。複数組用組枠(木下考案)を拡大したものを水平 に置いて一人で組みました。
        展覧会:春日弘子 恒例の白鳳流作品展にループ組紐コーナーを設けて、作品および技法解説を 展示。木下雅 子 元興寺平成17年度秋季特別展「執轡如組」2005/10/30-11/17に古代中世組紐の復元摸作試料/ループ組紐世界分布地図を展示。川辺千佳代、 依田章子 堺市緑化センター「ループ組紐のいろいろとその歴史」展示 06/3/3-5。
        講演/シンポジューム等:シンポジュームーループ組紐を語るー 2005/10/30(日) 於奈良市男女 共同参画センターあ すなら 主催・(宗)元興寺・(財)元興寺文化財研究所、助成・(財)野村国際文化財団、後援・日本織物文化研究会 講演 北川/木下雅子/No?mi Speiser/Joy Boutrup/小川靖彦。N. シュパイザー 集中講義 2005/10/31(月)於奈良市男女共同参画センターあすなら第3会議室 テキスタイル構造について。
        講習会2006年予定:Jacqui Carey, LM workshop, 20-21st May 2006, Ottery, Devon, GB. This is for beginners/improvers and a chance to recreate some historical and traditional examples from all over the world. 木下雅子 ループ操作組紐初級、中級講習会開催の予定 和光市、奈良市10-11月日程未定
        2005年:川辺千佳代 大谷女子短期大学 古技法講義と体験05/1/12、泉大津市織編館 親子教室 古技法と体験05/8/6、成人教室8/7、堺市緑化センター 講習会06/3/5。加古千恵子 兵庫県立歴史博物館 ループ組紐への招待:組紐を体験しよう 05/8/28他。角浦節子05/8 滋賀こどもミュージアム 講習会(「津軽の久米田礼子さんの赤い組紐」を中心にして展開)。2006年も同じ内容で行う予定。木下雅子 和光市および奈良で ループ組紐入門3日講習会 05/10/11,18,25、11/4, 5, 18、 ループ組紐中級(2人組を1人で組む方法)3日講習会 05/10/12, 19, 26、11/6, 19. 20、青山学院大学日本文学科 半日講座「日本の古組紐技法」。小島弘子 2005年秋 所属染織グループに基礎技法を手解き。 N. Speiser, March, 2006 Abegg財団博物館で集中講義
        ・研究会/勉強会など自主グループ 古代中世組紐復元研究会がループ組紐関西方面グループを を中心にして 結成された。約1年間を1期として隔月1回日曜日の研究会で研鑽する。
        ・調査:日下部啓子 2005年度3回にわたってインドネシア・スラウェシ島のテキスタイル 技術採録、本 号ニュースに報告発表。2004年度調査はニュース第8号に掲載。 
        †謝辞:本号の出版に当たって以下の皆さまに感謝いたします(敬称略)情報提供・寄稿―J. Boutrup、日下部啓子、西岡千鶴、小村真理、F. Sorber, N , Speiser 。出版物寄贈―元興寺文化財研究所 『平成17年度秋季特別展「執轡如組」』。 献金ー梶谷宣子、川辺千佳代、日根孝子、R. Ward。編集援助ーキノシタジュン。スペイン語翻訳ーJ. Velez。手紙を頂いた皆さま。
        †訂正:既刊の数号でFRIEDA SORBER さんがFRIEDA SOBER になっています。お詫びいたします。
        †お詫び:L-M BRIC 第8号ニュース・インターネット版が手違いで完成しないままに2005年中にホームページに繋がらず、御迷惑をかけました。全号新しいホームページ http://www.lmbric.net に移動致しましたので、よろしくお願いいたします。
        †公告:印刷版の発行は第9号をもって中止することを考慮中です。印刷版の継続を御希望の方は編集者までお知らせ ください。
        *L-M BRIC News はループ操作組紐技法の知識と 理解を広ろめるため、年1回発行、印刷版を無料で配付しています。但し御理 解者の献金は歓迎します。
        *協力献金¥送付先:振替口座番号 00360 3 2586 名義人木下雅子$送付先:5 Winthrop Place, Ithaca, NY 14850 U. S. A.