L-M BRIC News No. 9 日本語版註               05-10-2006 ©
        米国ニューヨーク州イサカ市ウィンスロッププレイス5番 地
        ループ操作組紐研究情報センター
        創立者・編集者 木下雅子(Masako Kinoshita)
        電話・Fax (607) 257-0886: E-mail mkinoshi@twcny.rr.com
         
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        註

        註1 インドネシア語のローマ字表示には、特種音標記号を省略した。これらの記号はその意味に馴染みが無い大多数の読者には役にたたないこと、オンライン 入力に手間がかかること、更にコンピューターの機能によって記号化けの問題もあるなどが理由である。

        註2 ネネはトラジャ語で「おばあさん」あるいは「おじいさん」を意味する。
        孫が生まれると祖母・祖父は初孫の名で呼ばれる。例えば初孫の名前がアッピの場合はネネ・アッピとなる.。
        註3 シリバッグ インドネシアに根強く残る習慣、噛みたばこの小道具を入れる袋。女性の正装の一部というほどの意味がある。
        シリ(インドネシア語)は日本語でキンマ呼ばれるコショウ科の蔓性の植物で、葉はハート型。インド、東南アジア、インドネシアにかけて見られる風習である 噛みタバコbetel chewing の材料の一つ。トラジャではシリの葉のデザインは伝統家屋の浮き彫りや手描き更紗などのモチーフに見られ、トラジャ人のアイデンティティの一つとなってい る。

        註4 The Toraja-Indonesia Dictionary = KAMUS TORAJA-INDONESIA, J. Tammu & Dr. H. van der Veen, 1972

        註5 このレースは例えばスエーデン、ウプサラの大寺院所蔵のシュパイザーがl-mレ−ス技法組成と比定したスダリーのインサーションレースにデザインア イデアとして非常に良く似ている。

        註6 ママサではこのループ平組紐が次第にカード織にとって変わることが観察される。この際巾着のギャザーは固定され、カード織紐によって隠される。今日 ママサではそのカード織紐にさらに細いループ角組紐が通される手法が見られる。

        註7 ループ操作技法では。組組織が上下2層になって組成される。閉じる操作とは、ループを移動する時に移動ループの上糸を操作指で上から 引っ掛けてとる操作で、この操作によりループの上糸と下糸の位置が入れ替わり、その組目のところで、上下の層が繋がる。開く操作とは移動 ループの下糸を操作指で上から引っ掛けてとる操作で、これで組んだ段では上下層が繋がらない。

        註8 ループ指操作法は、指にかけたループをの操作の仕方によって3種に大別される。掌を向き合わせにして、人さし指で操作する「第1法」= A組口法、 掌を向き合わせにして、薬指又は小指で操作する「第2法」=V組口法、掌を下向きにして、人さし指で操作する「第3法」である。現今知られる 限りでは、第3法は北欧に限られた分布がみられるのみであるが、第1法はヨーロッパ、北アフリカ、中南米に、第2法は主としてアジアに広範な分布がみられ る。

        註9  China: Dawn of a Golden Age, 200-750 AD., J. C. Y. Watt [et. al.}, New York, Metropolitan Museum; New Haven, Yale University Press, 2004.

        註10  註10 染織研究家。前Smithsoninan Institution, Coope-Hewitt Nationa Museum of Design上級研究員、C.I.E.T.A. (Centre International D'Etude Des Textiles Anciens)) 諮問委員、The Textile Society of America 創立者の1人

        註11 木下雅子,「大葆台漢墓出土の八角目複合組み組織の纓の組成法について=On Construction Method of a Lacy Silk Fabric Fragment from Tomb No. 1 at Ta-bou-tai (大葆台) Excavation Site (1974)」,『国際服飾学会誌=Journal of International Association of Costume』,no. 15,1999.

        註11 C. Bianchi, Hilos, Tejidos y Pieles: Mundo Shuar, Serie メC.モ no. 3, Sucua [Ecuador]: Centro de Documentacioln, Investigacioln y Publicaciones, [1976?]

        註12 西岡文夫 (社)日本甲冑武具研究保存会常務理事。
                 文化財保存修復学会会員。日本風俗史学会会員。
            西岡千鶴  古組紐復元研究会賛助会員
        甲冑の製作、修復 西岡甲房経営、
        平成1年 福岡県柳川市「御花史料館」所蔵の旧柳川藩甲冑類の修復を始め現在も継続中。
        平成5年 法隆寺伝来逆澤瀉雛形鎧の復原製作。
        平成8年 東京都青梅市の依頼で、御嶽神社蔵国宝赤糸威鎧の復原製作。
        同年   群馬県富岡市の依頼で市指定文化財「鯰尾形兜」を修復。
        平成17年 山梨県の依頼で菅田天神社蔵国宝小桜韋威鎧の復原製作。

        クテ打が甲冑に用いられる組紐の製法であったことを、甲冑修理の立場から納得し、主としてこれで組んだ組紐を用いて甲冑の製作。千鶴は平成5年以来、上 記、御嶽神社蔵赤糸威鎧、その他の甲冑復原用の威糸のほかに、高野山文化財保存会の依頼で国宝金剛峯寺不動堂保存修理にともなう鎌倉時代様式による襖引手 紐、京都国立博物館の依頼で国宝阿須賀神社古神宝のうち上差袋修復用組紐を復原製作、他を作成した。

        註13 ここで、第1、2、3法とは、亀甲組紐を組成する3種類の組み方を意味し、指操作組紐の3種の操作法と誤解しないように。
        更に詳しくは L-M BRIC ニュース第7号 木下雅子、『日本組紐古技法の研究』、京都:京都書院、1994, p. 155-157 などを参照。

        註14 ベルギー、OelegemのCostume and Textile Museumの学芸員